ボスケテ

地獄で履く可愛いサンダルが欲しい

焼けてしまった草の匂いとそこに降る雨

舌の裏側の水泡の数を数える

落ちくぼんだ目にカラコン入れてプリクラを撮る

撮りたいあの子はあなたの事なんか眼中に無いのに

夢の事引きずり回してんじゃねえよ






おばあさんごめんなさい

こんな表情をさせるために言った言葉じゃないのに

大切な人の手術に立ち会わない私を許してくださ


書籍 
履歴書


しにてえなあと思ってはいても
いざ死がこっちを見つけて近寄ってくると
はあ、とため息をついて後ずさりしてしまうもんだ
後ろを悔やんでも汚い足跡すらもう残ってないのよ
病気の肌を愛でてくれる軟膏だけがお友達
線香くらい立ててほしいけど